
ep247:ソリューションアーキテクトとAI
(00:00) 東京の冬の寒さと乾燥、シンガポールの一年中30度前後&多湿な気候ギャップトーク。
(01:55) 喋る仕事としてのソリューションアーキテクト(Solution Architect)。ウェビナーや説明会で1時間しゃべりっぱなしになり、乾燥で喉がきついというぼやき。
(02:23) 「こういう説明仕事、そのうち全部AIがやるんじゃない?」という危機感。ブロードキャスト型の情報提供や機能説明は、AIに置き換えられそうだという話。
(03:13) 新機能紹介ウェビナーや製品概要説明など、「誰が話しても内容が同じ」系コンテンツは、人間がやる意味が薄くなりつつあるという感覚。
(04:17) 一方で、Appleの新製品発表やWWDCのような“ショー”は別物。CEOやCPOが登場し、ナラティブやストーリーを語る場は、エンタメとしての価値があるので人間が残りそうだと整理。
(07:00) 具体例として、AWSで静的サイト+ドメイン公開のようなタスクは、チャットGPTに聞けば構成案もベストプラクティスも出てくる時代だと指摘。
(08:40) 「これとこれを組み合わせて、こういう構成にしましょう」という“ソリューショニング”そのものは、かなりAIに代替され得るのではないかという不安。
(10:03) それでも人間に残るのはチェンジマネジメント。どの業務をどう変えるか、誰の仕事が増減するか、どう納得してもらうかという“行動変容”の部分は、まだ人間の対話と説得が必要だと考える。
(12:00) 医師や飲食店など対人サービスも、最後の対面・サーブの瞬間は人がやるはずという雑談。「人対人の最後の一手」はしぶとく残りそうだという見立て。
(15:00) AIブームを、単なるバブルではなく山火事や火山噴火にたとえる話。いったん全てを焼き払ってから、新しい生態系が生まれてくるような“破壊と再生”としてのAI。
(19:00) マクロに見れば新陳代謝でも、自分たちは森の中のリスでしかなく、普通に燃えて死ぬ側かもしれないという自虐的たとえ。『三体』の“虫と文明”の比喩にも重ねる。
(24:20) 黒電話トーク再び。黒電話が小1向け雑誌の付録として出てきたというリスナーからのフィードバックを紹介し、自分たちの子ども時代の“三葉虫や琥珀の化石”と同列の「歴史的アイテム」になってしまった世代感を語る。
(30:00) 「人類史の生きた証人」としての自分たち。人間が自分の手でコードを書いていた時代を知る世代として、これからAIがソフトウェアを作る世界が当たり前になるかもしれない、というSFっぽい視点。
(34:00) 自分のキャリア。このままソリューションアーキテクトを続けるのか、それとも別の道に行くのか、明確な答えがないままモヤモヤしていると打ち明ける。
(35:56) 「ソリューションアーキテクト芸人」というネタ案。江戸時代の走り方を再現するおじさんTikTokのように、SAという職業そのものをエンタメ化して生き残る道を妄想して笑う。
(37:22) 伝統工芸としてのソフトウェア開発というアイデア。昔のパピルスと同じ製法で作られた紙のように、「キーボードでコードを書く」という行為が将来は“古式ゆかしい技術”として実演されるかもしれない、という半分冗談の未来像。
(39:20) GitLabの仕事で地方工場や組み込みメーカーを訪問する出張の話。大企業だけだった前職と違い、小さな工場の現場でGitLabが使われているのを見に行くのが楽しく、会いに行くととても喜ばれる “血の通った仕事感” にやりがいを感じていると語る。
(40:56) ただし、人間の訪問はAIよりはるかに高コストなリソース投入なので、どこまで続けられるのかは分からないという現実的な不安も吐露。
(41:42) ドバイでのセキュリティインシデントの思い出。オンライン会議では怒号が飛び交い「怖い相手」に見えたが、実際に現地で会ってみると情熱的でホスピタリティもある人たちだったと気づき、「会わないと分からない人間味」の重要さを再確認する。
(46:00) 「人間にしかできないこと」とは何かを再考。AIは効率を突き詰め、意味不明な行動はしない一方、人間は非合理でよく分からない動きをする。その“意味不明さ”が、むしろ新しいインプットや多様性として価値を持つかもしれないという逆説的希望。
(47:30) AIの成長がどこで頭打ちになるのかという妄想。GPU・半導体・電力といった物理的制約がボトルネックになり、「ここから先はもう伸びません」という状態が来てほしいという、半分本気・半分冗談の願望。
(49:20) 人類史ランキング妄想。火の発見、蒸気機関と産業革命、インターネット、AIなどの文明のターニングポイントを並べ、「全部経験してきた42億歳の存在」がいたなら、どれが一番やばかったか聞いてみたいという想像遊び。
(51:00) さらにスケールを広げ、100億年レベルで見た時に今のAI時代がどの位置づけになるのか、今は評価されていない何か(ネタとしての黒電話など)が、じつはとんでもなく重要だったと未来で判明するのでは、というSFじみた締めの妄想。
(53:30) エンディング。黒電話いじりや自分たちの世代感を絡めつつ、「この先どう生きるか」「人間に何が残るのか」という不安と笑いが入り混じったまま今週のは終了。